『幸福な食卓』

少し前にＢＳでやっていたのを録画しました。

すごくいい映画でした。
淡々としているんだけど・・・北乃きいちゃんがすごく上手＾＾
主人公は中学生の佐和子。
自殺未遂したお父さん。
その事件から少しずつ家族の歯車が狂い出して・・・
家を出て行ったお母さん。
秀才のお兄ちゃんも進学を辞めて農業をはじめる。。
そして、今度はお父さんがお父さんを辞めると言った。
そんな宣言はすべて食卓。
食事はみんなで取る事に決まっている。
そんな佐和子の前に転校生大浦くんが現れて・・・。
一緒に頑張って勉強して同じ高校に通い始めて付き合い始めるが
初めてのクリスマスを迎える時彼は交通事故死んでしまう。
彼女はその時ホントに大事な人が誰か・・・
そして、これからの人生も誰かが自分を支えてくれるということを知り
前向きに生きていこうとする話＾＾
設定もなんだか少しゆがんだ感じで
もっと暗くなっちゃいそうなストーリーなんだけど
北乃きいちゃんがホント上手で爽やかに演じてくれたので
ぜんぜんジメジメしてなくて見ていてすごく気持ちよかった。
音楽はコバタケが担当しているんだけど
ずっとピアノだけのシンプルな曲が流れます。
だからこそ、最後のミスチルの『くるみ』が
きいちゃんが振り向きながらも前向きに歩くその姿ととても合っていて
彼女がこれから何があっても大丈夫と思わせてくれるような
力強さをその映像だけで感じる事ができました。
きっとまた４人家族の普通の家族の食卓に戻っていくのでしょう。

幸せって失ってみないとわからないことなのかもしれないけど
でも何かを犠牲にしてもでも見つけることが出来たのなら
その見つけたものを大切にしていけばいいのだと思う。
そしたら、その時は本当に幸せと思えるのかもしれない。

星は４つです。